表紙(クラスチェンジ)と客観的視点の大切さ

新しい表紙

新しい表紙

本の趣旨を体現した表紙にクラスチェンジしています。いずれやろうとしてたネタですが、最終日に当ててみました。

さて、当HP(関数型玩具製作所)は技術書典9に参加しています。上記表紙のとおりに、「技術書を自作PDFのリーダーで読む Haskellでつくる不思議な読書体験」という本です。
本日、技術書典9は開催終了となります。それに合わせて表紙を変えてみました。

不思議のといったかんじで一見なんだろうという謎の雰囲気を出すために、シンタクスハイライト風にやるのは伏せておく趣旨で最初は白黒にしていました(当HPの他画像参照ください)。概要文についても2020年9月22日現在ではネタばらししていますが、着色云々については一切伏せていました(後述ですが、ネタばらしもする予定は当初はなかったです)。

話が少し変わるのですが、前々からBoothに出店するのは計画していて、でも技術書典9が初出なのでうまく差別化したいなと思っていました(読者層にあわせて、攻略する文書例とタイトルを変更する予定です)。せっかくのお祭りなので 開催期間中に技術書典9のマーケットで買った、という記念品感を出したかったのです。紙だと手元に残りますし、在庫がなくなるとかありますが、電子だとそういうのがないですからね。


価格を期間限定で下げるというのも考えたのですが、認知されていない状況でそれをやると技術書典9終了後がきついと思われたため却下しました。

そこで上の画像(表紙チェンジ)を考えた次第です。初出の技術書典9では謎っぽく白黒、技術書典9終了後は上記画像のとおりにネタばらししてシンタクスハイライト風を出す、という感じですね(★1)。

新刊サムネイル一覧見ていますが、やっぱりこのようにシンタクスハイライトしたほうが視認性が全然違うのがわかります。名詞句単位でやっているのもポイントです。本のサムネイルも変更しました。トグルしてクラスチェンジ前後を見比べてみてください。

Boothでは上のカラーのを頒布します。技術書典のマーケットでは今は白黒のみですが、マーケットが再開したあとでカラーのを頒布します。

客観的視点の大切さ

技術書典9の中の人による技術書紹介動画が面白かったので、同じような動画がないかYoutubeを見ていたのですが、
技術書典9の新刊をざっと見ていこう、という趣旨の実況動画がありました。

この動画でも自分で見てるだけだとスルーしそうな本、いくつか見つけました。

上の3つは無料本ですね。しかし、自分とは違う領域の人が何を買っているのかをみるのは面白いです。

また、幸いにも関数型玩具製作所の本に注目してくださっていました(18分目あたり)。

以下の一連の流れについて、心の声を聞けたのはかなり大きかったです。

  • サムネイル一覧から自分の本を見つけるまでの過程
  • リンクを開き、上からスクロールしてどこに興味があるか
  • 最終的にどれが決定打で興味を持ってもらえたか

注目すべき点は、筆者が強調したいポイントと読者が注目したいポイントが全然違っていた点ですね(笑)。私としては、

  • ネタ本として不思議さを出すべく、内容は秘匿
  • 商用ソフトにもないのを売りにする
  • Haskellのポテンシャルを強調する(初心者向けというのも)

上記3路線で進めていたのですが、この方は最後まで読んでGitHubの紹介ページまできて初めておおっ、となっていました。

つまり、「シンタクスハイライト」「難しい本が楽に読める」「実際の画面(動画)」、このあたりが技術書の読者の方の心にもっとも刺さる、そういうことか?と。

この動画を見たあとに概要文を変更しました。内容(シンタクスハイライトのネタバラシ)もですが、GitHubのリンク位置の配置とか変更(最初は一番下にあった)したところ、
変えたあとで買った人がぐっと増えたので、ああ、そういうことかと納得しています。
この実況者の方(糟屋もふ (かすやもふ) さん)には感謝ですね。不確定要素が多いのであれですが、最終日より前の話なので最終日ボーナスではないはずです。

まだ今日の24:00まで続くのですが(22:30開始のクロージングセレモニーも楽しみですね。)、技術書典9、振り返るとかなり勉強になりました。本を書くのもそうですが、出展したあとにもいろいろ策を講じるのも面白いですね。

Windows(Msys2)がバグっているとか、かなり焦りました。臨時の疑似体験とか用意したり。WSL2でうまく動いて本当にラッキーでした。また、MacOSのmacportでの構成を公開したのも。自分ですべて整えないとダメ、ではなく、おそらく詳しい人ならなんとかできる、なら不完全(★2)でも情報公開しておく、という趣旨で実行しました。技術書典の参加者の人は自分よりも詳しい人多いですしね。読者層を見誤っていた感がありました。


次回は紙の書籍の販売とか計画しているので、また勉強できそうです。今回の経験を活かしたいところです。
興味を持ってくださった方は次回(技術書典10(12月))もよろしくおねがいします。  

(★1)

暗黒騎士がパラディンになるというか。そうなると白黒反転したほうがいいのかな。歳がバレそうですね(笑)。

(★2)

不完全というのはバグとかそういうのではなくてアイコンクリック一つでPDF起動、というのが出来ないというやつです。バグ放置はいかんですよ。

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