Localモード
Localモードというモードを追加しました。m, nボタンでモード切替できます。これは、以前紹介したプリセット禁止戦略+Vanillaデフォルト戦略がしやすくなるモードです。これら戦略は以下の2つを特徴としています。
- 着色設定を読書前に行わずに、読み進める中で都度着色していく
- 基本は色を付けない状態とする。
さらに、上記2つに加えて、以下のやり方が有効と見ています。
- 章(Chapter)や項(Section)が変わるごとに着色設定を削除(コマンドdd)し、章、項の見出しを色付けする
- 色付けの際には、出てきた単語(語根)順に、赤、青、緑、紫、オレンジ、ピンク、水色、ライムとする。必ず赤から開始し、かならずこの順に設定する(過去の着色履歴は反映させない)
最後の部分が新しい点です。つまり、何色にするかについて考える余地を持たせない、ただし、出てきた順に色を付ける、必然的に赤>青>緑>紫>..という重要度のランクは意識される。ということになります。プリセット禁止の記事でも述べましたが、色が散らかっているのはやはりノイズになります。それとともに、何色にするか、を考えるのもノイズになります。読書からの集中が切れてしまいます。
そして、上を実現するには少しプログラムを修正する必要がありました。ついでにいい機会なのでLocalモードという名前をつけておきました。これは、着色の設定のスコープがローカル、つまり局所的に収まっているという意味合いです。ddでいちいち消す必要がある辺りが面倒ですが、今はしょうがないです。本当は章、項などの情報をPDFファイル側が有している場合があるので、それを使って自動でスコープを決める、というのがいいのですが、私の力量ではさっくりやれないので今は読者が自分でddするものとしています。このあたりも自動でやれると全然違うはずなのですが。
しかし、着色戦略は本当に奥が深いです。ちょっとしたバランスで読みにくくなったりしてしまいます(★1)。
最近は開発も一段落した感があったので、久々に紙の本に戻ったのですが紙の本だとそういうブレがないのが本当にいいです。手軽に取り出せる、読んでるときは読むことだけに集中できる。こういうのがPCだと、電源を押す、読んでるときにどう着色するかを迷う、下手をするとネットで調べたくなる、調べると脱線する、、こういう悪循環が生まれがちです。
与太話でした。ただ、多分もっと読みやすくするやり方があるのは確かな気がしています。いろいろ試してみてください。
(★1)
今回のローカルモードは、共感覚(文字に色が見える)とは対極の戦略のように見受けられます。the art of coloring readingは奥が深い。いろんな流派のようなものが出てきそう。そしてそういう戦略を極めるにはやはり特化したGUIが必要になるわけです。