これは守秘義務違反とかでなく一般論なのでいいと思いますが、工数管理をしていない部署にプログラミング環境を導入するのはソフトウェア資産管理の観点で経理部的には問題があるみたいです。
つまり、
- そういう工数管理をしていない部署でプログラムを作る
- 税金のかかる工数を書けたかどうかわからないプログラムが存在することになる
- 脱税の疑い
こういうフローになるみたいです。たしかにそのとおりですね。
一方で昨今のPythonブームで、新入社員の中でも大学でPythonやってきましたって子は多いと思うのです。彼、彼女らが工数管理していない部署(例えば開発も厳密にはそうなってきます)で、それでもPythonで業務改善したいです、となった場合、どうなるんでしょうかね?
技術畑なら実験のまとめとかPythonでやると楽になるでしょうし、事務方でも文字列操作とかPythonでやったら楽になりそうですね(★1)。
きっちり工数管理するように、となるとそれはそれできっつい気がします。
なぜなら、Pythonのようなスクリプト言語はさっくりちょっと書いてみました、みたいのが売りだから。いちいちどういうものを何時間かけてつくります、みたいなフットワークの重さは微妙な感ありです。
ソフトウェア資産として成立しないレベルのものだったりしますしね。それならPythonはスクリプト言語だからいいじゃんとはならないみたいです、経理の観点だと。
がちなプログラムも組めますからね、Python。そういうのを野放しにしている、という体制自体がまずいらしいです。
そういう中、VBAが特殊な存在になってきます。あれはExcelとかに最初から内蔵されているので、しょうがないだろう、というものです。積極的に肯定していないが使うのは止めない、という位置づけになってきます。VBAの何が強いって大概のPCには入っているので、コンパイラとかそういう大仰なものを用意しなくていいです。なので配布をしやすい。VBAは嫌われがちですがこういう特別な立ち位置にあります。
全部PythonでいいじゃんというPython至上主義(★2)はこういう抵抗に合うはずです、大企業では特に。
どういう落とし所がいいんですかね、せっかく大学でPython学んできたのにそれを容易には使えない。社会的な損失だと思います。
上手くやられているケースあれば皆さんで情報シェアしたいですね。
(★1)
私は事務方にいたことがあり、業務効率化の観点でHで純粋な言語を使いたく上司の承認を得るところまでいったのですが、経理部とシステム部の抵抗にあい断念しました。その際に上のソフトウェア資産管理の話を伺ったのですが、理があると思いました。この件、結構重要な問題だと思っています。